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環境整備活動
1.環境整備活動とは

掃除の大切さについては、”経営の神様”松下幸之助をはじめ、世の東西を問わず多くの経済人が強調しているところです。凡事を徹底することで、従業員のさまざまな能力を伸ばせることを知り盡くしていたからでしょう。
最近になって、「環境整備活動」を導入する會社が増えてきました。環境整備活動は、単に「職場環境を掃除してキレイにしたり、整理整頓したりをする」というだけではなく、もっと幅広く深い概念です。
例えば環境整備活動で有名な株式會社傳來工房様では「お客様視點で、禮儀、規律、清潔、整頓、安全、衛生を徹底的に磨き上げる活動」と定義しています。オカフーズでは株式會社武蔵野様の経営計畫書を引用し「環境整備は、ただの掃除ではなく會社の文化である。環境整備を通じて、仕事のやり方、考え方に気づく習慣を身につける。仕事をやりやすくする環境を整えて、備えるのが環境整備の目的である」と定義しています。

オカフーズの環境整備活動は、朝の朝禮終了後のだいたい8時35分からスタートし、9時まで行います。毎日社長以下全員が実行し、その時間は原則環境整備以外の仕事はしません。環境整備においては、どうしたら良くなるのかを徹底的に考え、実行することが求められています。また、月に1回、會社周辺の清掃を約30分かけて行っています。
環境整備は掃除だけではありません。モノ?仕事?メール?データなどの有形?無形の不要なものを廃棄して整理整頓すること、「3定」(定位置?定品?定數)を推進すること、禮儀正しく挨拶すること、時間を守ること、肩書きではなく「さん」付けをすること、など多岐にわたっています。
2.環境整備活動のねらい
小さな成功體験の仕組み

當たり前ですが、掃除をしたところはキレイになります。つまり誰でも掃除をすることで「キレイにできた」という具體的に変化を実感できます。それは、大きなイノベーションや組織改革のような大きな変化をすぐには起こせない人でも確実に體感できる「変化」です。しかも結果もすぐに分かり、それが喜びにつながります。つまり環境整備は「小さな成功體験を積み重ねる仕組み」なのです。
習慣の大切さを理解
歯磨きに抵抗感がある人はあまりいないと思います。同じように、毎日掃除をしているといつのまにかそれが當たり前になってきます。掃除という新しい習慣が身について、毎日「キレイになる、整頓される」というプラスの変化を體験することで、社員は習慣化の大切さを理解し、変化への耐性を少しずつ強めていっています。
社員の基礎力向上

環境整備活動では能動的な姿勢がなければ成果が出ません。成果を出そうと努力する中で、気付く力、改善する力、同僚と協力する姿勢が生まれてきます。このような基礎力を社員が持った上で、社長が正しい考え方や戦略を持つことで良い會社になると考えています。社員がたとえ最初が將棋の歩だったとしても、日々成長していくことで金(きん)になることを助けていきたいと考えています。
3.環境整備を始めて良かったこと

環境整備のねらいはおおむね達成されていますが、副次的な効果もありました。社長就任當初はなにもかもがうまくいかず、眉間にしわを寄せない日はありませんでした。そんないつも不機嫌な社長に対して社員から情報をもらえる訳がありません。悪い情報ならなおさらです。したがって社員との意思の疎通はあまりありませんでした。環境整備をはじめたときも「そんなことやっても利益が出ない」、「こんなことをしているなんて社長はどうかしている」と社內外から反発を受けました。しかし、自らが環境整備を率先して行うことで次第に社員にも定著がすすみ、それにつれて少しずつ主體的に考え自主的に行動できるようになってきました。私も社員に対していちいち細かなことを言わなくても大丈夫になってきました。その結果眉間にしわを寄せる時間も減り、社內外からいろいろな情報が集まるようになってきました。その傾向は年々強くなっています。